2013年05月

石垣島で出会った魚をまとめてみました。


ゴンベ科


メガネゴンベ(眼鏡権兵衛)
縄張り意識の強い魚。サンゴの上に乗っていつも縄張りを監視している。
メガネゴンベ



スズメダイ科

カクレクマノミ(隠熊之実)
映画「ファインディン・ニモ」の主役。
カクレクマノミ


ルリスズメダイ(瑠璃雀鯛)
尾びれが透明なのがメスで、尾びれまで瑠璃色なのがオス。
ルリスズメダイ2


デバスズメダイ(出歯雀鯛)?
デバスズメダイ


ロクセンスズメダイ(六線雀鯛)
体側に6本の横縞があり、その内1本は薄く目を通っている。
ロクセンスズメダイ


ネッタイスズメダイ(熱帯雀鯛)
そっくりなニセネッタイスズメダイという魚もいます。
ネッタイスズメダイ3


シリテンスズメダイ
先々週に調べたときは「オヤビッチャ」だと判断しましたが、違っていたようです。
シリテンスズメダイという魚です。しかし、オヤビッチャと区別するかどうか、現在もまだはっきりとした結論が出ていないとのこと。
オヤビッチャ2
オヤビッチャとの違いは、
①尾ビレに2つの黒点がある
②1本目の横帯が胸ビレの後ろを通り抜ける
③側線の上の鱗は2列である



ミスジリュウキュウスズメダイ
(三筋琉球雀鯛)
これも先々週のブログで名前を間違えていました。ヨスジリュウキュウスズメダイと書きましたが、3本線なのでミスジです。
ヨスジリュウキュウスズメダイは4本線。ヨスジリュウキュウスズメダイ


セダカスズメダイ
この魚の成魚は黒褐色だったり黄色かったりとバリエーションに富みます。しかし、幼魚は体の前半が暗黄色で後半が白いツートンカラーが非常に目立つようです。
セダカスズメダイ


モンガラカワハギ科

タスキモンガラ
ハワイでは州魚に選出されている人気魚。興奮するとブーブーと泣くそうです。
タスキモンガラ2


クロモンガラ
尻尾の先がピンクになっていて、ピンクテールとも呼ばれているようです。
クロモンガラ


ベラ科

セナスジベラ
体中心部にピンクの縦ラインがクッキリとしており、頭部は丸みをおびている。
セナスジベラ2


ハコベラ
カラフルで珍しいように思えますが、普通にどこでもいるようです。

ハコベラ


ヤンセンニシキベラ
ブルーのアイラインが素敵です。
これはメスかも。

ヤンセンニシキベラ


ミツボシキュウセン
夜は砂地に潜り込んで寝るようです。

?べら3


ヤマブキベラ
胸鰭辺りの鱗が青いのはオス、黄色いのはメス。

?べら2


ヤマブキベラの若魚とハリセンボン
fugu


ハリセンボン科
ハリセンボン
膨らみませんでした

fugu2


調査中
ニシキベラ


調査中
?べら


ニザダイ科

ニジハギとサザナミハギ
黄色と青の縞々の魚がニジハギ。サザナミハギは地味は色。
この2種類の魚は、常に一緒にいました。
サザナミハギ?ニジハギ2


シマハギ

英名はConvict。これは囚人の意味で、体の縞模様が囚人服に見えるからとのこと。
シマハギ2


テングハギ
テングハギモドキかと悩みましたが、尾びれの先が伸びているのでテングハギだと判断しました。
テングハギ?


ニザダイ科

ニセクロスジキンポ
掃除をするホンソメワケベラにそっくりな魚。ホンソメワケベラと間違えて近寄った魚は、ニセクロスジギンポの鋭い歯でヒレやうろこなどをかじりとられてしまうようです。

ニセクロスジギンポ


2003.07.19撮影







~~礁縁~~

礁縁の続きです。

この写真の通り、礁縁(リーフエッジ)の水深は非常に浅いです。干潮時だと足でサンゴを傷つけてしまう恐れがあるため、満潮時に来るべきです。私は、引き潮から満ち潮の時を狙って、この礁縁に到達するようにしました。また、立って休憩することもできないため、浮き輪は必需品です。
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礁縁では、多くの回遊魚が泳いでいました。
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アジ?
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回遊魚は水面近くにいて高速で泳いでおり、近づこうとすればすぐに逃げていきます。その一方で、サンゴ付近の魚はのんびりとしていました。

黒い模様が目立つタスキモンガラと虹色のハコベラ。
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あそこにもタスキモンガラとハコベラ。
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こっちにもタスキモンガラとハコベラ。左上の縞々の魚はシマハギ。
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シマハギの向こうの方にテングハギらしき魚群が見えます。
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~~礁斜面~~


続いて礁斜面。
手前に見える崖が礁斜面です。一気に深くなっています。
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右側が礁縁、左側が礁斜面。
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礁縁と礁斜面の境界辺りは、礁縁よりもさらに多くの魚たちが泳いでいました。
人を怖れる様子もなく、むしろ近づいてきて、すねを突っつく魚もいました。恐らく、すね毛がエサに見えたのでしょう。
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ここで目立っていたのはスズメダイ科、ベラ科、モンガラカワハギ科の魚たち。
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上の方で左方向に泳いでいるのはスズメダイ科のオヤビッチャ。下の方で右方向に泳いでいる縞々の魚はセナスジベラ。遠くでヤンセンニシキベラ、ハコベラも泳いでいます。手前の黒っぽい魚はツマジロモンガラかも。
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左真ん中にクロモンガラが現れました。真ん中黄色い魚はヤマブキベラ? 右の方から接近してきているのはヤンセンニシキベラ。
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ベラ三兄弟です。セナスジベラ、ヤンセンニシキベラ、ハコベラ。ヤンセンニシキベラはさっきの奴です。
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真中の青く細長い魚はニセクロスジギンボ。
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オヤビッチャとセナスジベラ、模様が似ているせいか、常に一緒に泳いでました。
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お気に入りの写真です。
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奄美大島、沖縄本島、座間味島、渡嘉敷島などで潜ってきましたが、これほどまでに熱帯魚とサンゴに囲まれたシュノーケルポイントは初めてでした。10年前のことですが、この時の感動は未だに鮮明に覚えています。


しかし、

このような生物の多様性を育む美しいサンゴ礁で今、異変が起きているようです。高水温によるサンゴの白化現象や、オニヒトデの被害などによりサンゴが絶滅しつつあるとのこと。

米原ビーチでも例外ではなく、2007年の高水温によって、礁池の多くのサンゴが死滅し白化してしまったようです。その現状を確かめるべく、近いうちに家族で石垣島へ行ってみたいと考えています。

とくに子供達には、山にしろ海にしろ(被災地も)、自分の目で確かめてもらいたいと思ってます。


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3年前の、息子へのシュノーケルの特訓。
今年は4歳の娘への特訓。石垣島は来年か再来年になるかも。

4月は一度も山に登りませんでした。
3月に膝を痛めたということもありますが、春山は天気が読みにくい印象があって自信がなく、アイスバーン状の残雪だと滑落が心配、そして雪崩も心配だからです。

そこで山は一休みして、今回は海。
2003年7月に石垣島でシュノーケルした時の写真をまとめてみました。

文書1_page0001

シュノーケルポイントは米原ビーチ沖。
文書2_page0001

沖縄のサンゴ礁の地形は、浜から「礁池」「礁縁」 「礁斜面」に分かれます。
プレゼンテーション1

「礁池」は干潮時にプール状になる地形で、水深1mから3mくらい。水温も高くて水質もあまりよくないので、サンゴ等の生物は少ないです。

「礁縁」は波が白く砕ける所で、水深1mから2mくらい。ここは透明度も高く、多くのサンゴが見られます。シュノーケルのベストポイントです。

「礁斜面」は本来の海底まで続く急斜面です。ここはスキューバダイビングに最適です。

石垣島の米原ビーチ沖では、浜から礁縁までの距離は200〜300m。他の場所では1km以上もあるので、この米原ビーチ沖はシュノーケルに向いています。

それでは礁池から順に見て行きます。


~~礁池~~

まず、浜に近いところは死滅したサンゴと砂地が広がっていた状態でしたが、所々に枝サンゴの根がありました。

そのサンゴに群がるデバスズメダイ。
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この魚、驚くとサンゴに隠れます。
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濃い青色の魚はルリスズメダイ、黒い魚はバーローズダムゼル?、青いシマシマの魚の名はロクセンスズメダイです。すべて幼魚。
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ルリスズメダイ。
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黄色い魚はネッタイスズメダイ。
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真ん中下の白っぽい魚はアオバスズメダイ。IMG_0138


白黒の魚はヨスジリュウキュウスズメダイ。
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サンゴの抜け殻です。
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テーブルサンゴと枝サンゴ。
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黒い魚をアップすると可愛い顔がわかります。
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イソギンチャクに隠れるカクレクマノミ。
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このように、水深1〜3mほどの礁池はスズメダイの幼魚の楽園でした。予想以上に豊かな生態系でした。


~~礁縁~~

浅瀬から少し沖の礁縁では、テーブルサンゴのお花畑‼ 足の踏み場もない状態でした。
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水中は透明度も高く、また水深1.5mほどだったので非常に明るく、サンゴもカラフルに輝いていました。
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遠くにいる、黒い点のある黄色い魚はウミヅキチョウチョウウオかも。


黒い魚はバーローズダムゼル?
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一番上の魚はタスキモンガラ。尾っぽが黄色い黒魚はリボンスズメダイかも。この辺の魚は比較的大きめでした。成魚だと思われます。
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サンゴになりきっているメガネゴンべ。写真では分かりにくいですが、眼の横にあるU字状の模様が特徴的。近寄っても逃げません。
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つづく。

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